エレベーターが教えてくれました
こんにちは、とみちゃんです。
先日、あるデパートに行ったときのこと。
エレベーターに乗っていると
「チーン」と3階で止まりました。
わたしはこの後、エレベーターが言ったひとことに衝撃を受けました。
エレベーターのひとこと
「3階です」
エレベーターはそう言って扉を開けたのです。
最近のエレベーターなら、到着した階が何階かを言うのは珍しくないじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
このエレベーターは
「さんがいです」
と言ったのです。
これまで「3階」を「さんかい」と言っていたわたしにとって、このエレベーターの一言は深く記憶に残ってます。
正しくは・・・
「3階」の正しい読み方としては
「さんがい」なのだそう。
ちなみに「何階ですか?」というときも
「なんかい」ではなく「なんがい」というのが正しいようです。
これは、「ん」のあとは濁ることが多いという日本語の傾向によるものです。
たとえば、「3千(さんぜん)」とか「3匹(さんびき)」とか「3軒(さんげん)」とかですね。
あれ? ちょっと待てよ?
だったら「4階」も「よんがい」って言うのか?
と思った方もいるかもしれませんが
「4階」は「よんかい」です。
なぜかというと
その昔、日本では「4階」を「しかい」と言っていました。
ところが、「し」は「死」を連想させるとして
「しかい」の「し」だけが「よん」になったというわけです。
考えれば考えるほどわからない
いや、いくら「し」が嫌で「よん」に変えたからといって
「ん」のあとが濁るというルールを無視していいものなのか
とも思いますが
ルールというよりは、あくまで日本語にはそういう傾向がある
ということで良しとしましょう。
「4階」を「よんかい」と読もうが「よんがい」と読もうが4階には行けますし
言いたいことが伝わればコミュニケーション上それほど影響はないと思いますから(。・ω・。)
だってもしこのルールが絶対なら
日本語ってルール破りまくりの言語じゃないですか?
同じ「かい」でも「3回」のときは「さんかい」と読みますし
「3件」のときは「さんけん」と読みます。
「3色(さんしょく)」、「3食(さんしょく)」、「3等(さんとう)」だってあります。
さらには、「3発(さんぱつ)」や「3泊(さんぱく)」など半濁音になるものもありますよね。
もう考えれば考えるほどわけわかんなくなります。゚(゚´Д`゚)゚。
最後に
こう考えると日本語って不思議な言語だなぁと思います(´∀`)
以前にも日本語についてこんな記事を書いたので
よかったらどうぞ↓
さて、今回エレベーターに乗って日本語のおもしろさを感じたのですが
こんなことを書きながらふと思いました。
到着した階を言ってくれるエレベーターは窮地に立たされた人を救えるのではないか、と。
たとえば、デパートでもマンションでもいいですが
今1階にいて、一人でエレベーターを待っているとします。
エレベーターが来て、それに乗りました。
エレベーターに入ったあなたはあることに気づきます。
「あれ? なんか臭いぞ?」
実際にあなたもこんな経験ないですか?
きっと自分の前に乗っていた人がおならでもしたんじゃないか
と思うくらいにおうエレベーターに乗ったという経験。
「どうしよう。 目的地は7階」
このまま自分一人だけなら耐えられる。
でも、途中でだれかが乗ってきたら
きっとその人は私がしたんじゃないかと思うだろう。
そういうときに限って3階あたりでだれかが乗って来たりするんですよね。
扉が開いた瞬間、その人と目が合うあなた。
「このにおい、この人も気づいてるよね、きっと。
どうしよう、私じゃないですよって言おうかな。
でも言ったら余計に怪しまれるかも・・・
やばい、気まずい・・・」
なんて、いろいろと考えてしまいますよね。
さて、こういうピンチのとき
階数をアナウンスしてくれるエレベーターが役に立ちます。
まず、1階で乗ったときに臭いなと感じたら階数ボタンの近くにポジションを取ります。
もし、2〜4階で誰かが乗ってきたら迷わず「5」のボタンを押してください。
これだけです。
到着したエレベーターがあなたの気持ちを代弁してくれます。
「ごかいです」と。