散策study

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役に立つかはわからない知識の記録

つらい今、苦しんでいる方へ 〜自分とは何か〜⑤

こんにちは、とみちゃんです。

 

 

 

さて、今回はいったん休憩しておりました体験記シリーズの続きです。

 

 

過去の記事はこちら↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回は、

以前自分が書いた記事を読み直すと、今だからこそいろいろと考えさせられることがあると書きましたが、

今回はそのことについてです。

(その記事はこちら↓)

 

 

 

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最近でいえば、神田沙也加さんも突然死されましたね。

 

直接の原因はわからないのでなんとも言えませんが、

もし本人が悩んで苦しんだ末の自殺ということなら、とてもつらい思いをされたのではないかなと、

自分が最近精神的に落ち込んだからか余計にそう思います。

 

 

 

幸いにも、私は今生きています。

 

仕事の帰り道、「死」というものが頭をよぎったことも少しはありました。

 

「『自分』という存在がみんなの記憶の中から消えたらいいな」

と思ったこともありました。

(ハリーポッターでいうオブリビエイト的な)

 

 

もちろんそんなことできませんので、

「死んだら今のつらさから解放されるのかなぁ」と

そんなことを考えたこともありました。

 

 

三浦春馬さんの記事を書いたときの私は、まだ精神的には安定しておりましたので、

冷静に考えていろいろと書くことができました。

 

 

 

当時の記事一部を抜粋しますが、当時の私は次のようなことを書いています。

 

死んでほしくない大切な人が自殺を考えているとき、周りの人ができることは、その人が

・なにで苦しんでいるのか?

・今どういう気持ちなのか?

をまず知ることなのかなぁと思います。

 

実際悩んでる人にはそれぞれの苦しみがあって、こうすればいいという正解はないとは思いますが

話を聞くだけでも悩みを抱えている人の気が楽になることもあるかもしれませんよね。

 

そのためには、苦しんでいる人の小さな異変に気がついて、声をかけて話を聴くという周りの人の力も必要なのだと思います。

 

 

当時はこんなことを書いていました。

 

今でもこう思っていますが、

今回自分が精神的に落ち込んで気づいたことがあります。

 

 

それは、

「まわりの人が気づいてあげる」ことが非常に難しい場合もある

ということ。

 

 

人の心は目に見えません。

 

精神的苦痛を味わった私であっても、

多分、今目の前に心の中で自殺を考えてる人がいても、「必ず気づける」という自信はありません。

 

 

それはなぜか。

 

 

苦しんでいる人の中には、「苦しい」とか「つらい」とか、

他人に助けを求めることがなかなかできない人がいるから。

 

助けを求めるどころか、家族を含めた周囲の人たちを心配させまいと逆に明るく振る舞ったり、

「元気?」と聞かれても「元気だよ」と笑顔で答えてしまう人もいるのです。

 

 

実際、私がそうでした。

 

 

私の周りには優しい方たちが多く、

「元気?」とか「疲れてない? 大丈夫?」とか

同じ課の人だけでなく、院長や看護師さんがよく声をかけてくれていました。

 

声をかけてくれた人にとっては、単なる挨拶程度のつもりだったのかもしれません。

 

もしかしたら、まわりから見たら、本当に私が疲れているように見えて心配してくれていたのかもしれません。

 

でも、そのように声をかけてくれてうれしかったのも事実です。

声をかけてくれるたびに、「いい人だなぁ」と感じていました。

 

そういうのがなかったら、私はもっとひどい精神状態に陥っていたかもしれません。

 

 

世の中には、だれにも何も相談できず、一人で悩み、苦しみ、

まわりからの気遣いや、声かけもサポートもなく、自殺する人もいるでしょう。

 

「人に弱みを見せられない」や「まわりに心配をかけたくない」と考えてしまう性格の人間がいる以上、

一人で悩んだ末に自殺をする人はきっと今後もゼロにはなりません。

 

 

なんでも言いたいことを言える人もいれば、

自分の気持ちを素直に打ち明けられない人もいます。

 

「今苦しんでいるのは自分の能力がたりないからだ」とか、

「うまくいかないのは自分が悪いんだ」とか、

「だれかに相談しても、『こいつそんな簡単なこともできないで悩んでるのか』と思われるのではないか」とか、

そう思って一人でかかえこむ人もいます(私がそんな感じでした)。

 

 

これは性格の問題です。

性格は、遺伝や幼いころの環境などによって決まるので、ここを変えるのは限界があります。

 

 

となると、自殺者や一人で苦しんでいる人を減らすためには、

やはり、まわりのサポートや声かけが大事なのだと改めて感じました。

 

 

声をかけてもらえるだけで、苦しんでいる人からしたら

「心配してくれている」とか「一人じゃないんだ」と

安心感を得られるのです。

 

 

そういうのもあって、私はあの朝課長に「つらい」と言えたのかもしれません。

 

 

 

ただ、先ほども述べたように、本当に一人でかかえこんでだれにも相談できないけど明るく振る舞っている人もいると思うので、

まわりの人が気づいて声かけをするというのもなかなか難しいかもしれません。

 

人間は一人ひとり違うので、こうしたら必ずうまくいくという方法がありません。

 

だから、これは本当に難しい問題なのです。

 

 

ただ、今もし、一人で悩みをかかえ続けて苦しんでいる人がこれを読んでいるのだとしたら、

「この人なら信頼できる」という人がいれば、少しずつでもちょっとだけでもいいので、

勇気をだしてそのつらさをそのひとにわけ与えてみてほしいです。

 

頼られたり相談を受けることをうれしいと感じる人はきっといます。

 

「私に悩みやつらさを打ち明けてくれてうれしい」と思ってくれる人もきっといるはずです。

 

 

 

 

今回、私が精神的に落ち込んで少しずつ回復してきたころ、

いろんな人に今回の件も含めて話をしてみようと思うようになりました。

 

これまでだれかに相談したり、他人に弱みを見せるようなことを苦手としていた私がですよ?

 

 

いろんな人と話をしたことについては、また書きますが、

いろんな悩みをかかえている人、苦しんできた人というのは、意外と身近にたくさんいます。

 

きっと、この記事を読んでいるあなたの近くにも、

あなたと同じような悩みではないかもしれませんが、何かしら悩んで生きている人は多いのかもしれません。

 

 

自分の悩みを打ち明けるというのは大変難しいことだと思いますが、

勇気をだして一歩ふみだせば、新しい世界が広がるかもしれません。

 

 

悩みを一人でかかえこんで自殺する人が一人でも減りますように。

 

 

(次回へ続く)