あなたの身近にもいる!? ギフテッドについて
こんにちは、とみちゃんです。
先日、「ギフテッド」という映画を見ました。
監督は、「(500)日のサマー」や「アメイジング・スパイダーマン」も手掛けたマーク・ウェブです。
あらすじをちょこっとご紹介します。
天性の数学的能力をもつ少女・メアリーと、メアリーの叔父であるフランク。メアリーの母であり、フランクの亡き姉であるダイアンに代わってフランクはメアリーと過ごしています。ところが、メアリーの祖母・エバリンは、メアリーを超天才数学者にさせようと英才教育をさせようとします。「ほかの子と同じようにふつうに育ってほしい」とダイアンが生前望んでいたことを知っていたフランクは、エバリンの考えに反対。どうしてもメアリーを天才数学者にしたいエバリンは、親権を争う裁判を起こします。大人たちの争いに板ばさみ状態のメアリー。果たして、メアリーとフランクの運命は...
といった感じのお話です。
興味のある方はぜひ見てみてください(=゚ω゚)ノ
さて、今回は「ギフテッド」についてです。
ギフテッドって?
ギフテッド(gifted)は、まわりの人よりも先天的に突出した能力をもった人のことをいいます。
英語の "gift" からきていますが、「神からの贈り物」といったところでしょうか。
日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんね。
たまにテレビで見るような
だれにも習ってないのにピアノがひける
とか
7歳のときには大学の数学をマスターした
とか
そのような超天才をイメージしてもらえたらと思います。
しかし
「なんでもできる」とか「学校のテストも全教科高得点」
というわけではありません。
なにかが突出している分、ほかのことは人並みかそれ以下
という場合が多いようです。
ギフテッドの集団とは
ギフテッドには高IQの人が多いイメージかもしれませんね。
ギフテッドの定義にはいろいろあるみたいですが
IQ130(標準偏差15のとき※)以上の人はギフテッドだといわれているようです。
(IQ100を平均値として考えています)
【参考】
※標準偏差とは、数値などのデータがとのくらいバラついているかをあらわしたものです。標準偏差が"0"に近いほどバラつきが小さいということです。IQをあらわす場合、標準偏差は15か24であらわすことが多いです。標準偏差が15と24のちがいは、イメージ的には、データの集まりをちょっと引いて見るか、近づいて見るかのちがいです(下図参照)。そのため、同じ人のIQをあらわすとき、標準偏差を15で考えるか24で考えるかで値も変わってきます(標準偏差24で考えたときの方が高い数値になります)。
↑①標準偏差15で見たとき(データの集まりをちょっと引いて見たとき)
↑②標準偏差24で見たとき(データの集まりを近づいて見たとき)
IQテストをしたときの点数をオレンジ色の点であらわしてみましたが、どうですか? ②のほうがバラついていて、①のほうがIQ100付近にまとまっているように見えませんか? 緑の矢印で示した人のテストの点数はどちらも同じなのですが、バラつきの大きい標準偏差24のほうが、平均値(IQ100)から離れているので、標準偏差15のほうよりもIQの数値が大きいのです。
IQ130というと全人口の上位およそ2%の数値といわれています(ちなみに、標準偏差24の場合だと、上位2%のIQは148以上となります)。
下のようなIQと人数の関係のグラフはご覧になったことがある方もいるかもしれませんね。
実はそんな高IQの集団があるのですが、ご存知ですか?
「MENSA(メンサ)」という国際的なグループで
上位2%以内のIQ(知能指数)をもった人であればだれでも入会できます。
そのため、もしギフテッドを「IQ」だけで判断するならば
メンサの会員は全員ギフテッドということになりますね。
ちなみに、芸能人にもメンサの会員はけっこういて
たとえば、芸人のロザンの宇治原さんや、俳優の岩永徹也さんがそうです。
クイズ番組とかでよくみる方ですね( ・∇・)
あなたもギフテッドかも!?
メンサに入会するには
・メンサの入会テストを受ける
もしくは
・専門医による知能測定の証明書を提出して上位2%以内のIQと認められる
ことが条件です。
メンサの入会テストを受ける方のほうが多く、そちらのほうが負担が少ない気がします。
そこで、今回メンサの問題っぽいような、IQテスト風な問題を3問作ってみたので
もしよかったら解いてみてください。
(3問とも解けたらIQ150・・・かも!?)
(1)、(2)はある法則で図形がならんでいます。(3)は矢印の左側と右側でどのような規則があるのか、それぞれの"?"に入るのは(A)〜(D)のどれなのか考えてみてください。
答えは
↓
↓
↓
(1)は(D)
(2)は(A)
(3)は(C)
です。
〈解説〉
(1)は「黒い図形」、「白い図形」、「線」の3つにわけて考えます。
では、問題の図の左からどんな法則があるのか考えてみます。
◎黒い図形・・・位置は、左下→右上→右下ときているので、次にくるのは左上。形は左から、丸→三角形→四角形ときていて、角が1つずつ増えているので、次にくるのは五角形となります。
◎白い図形・・・位置は、上→左→下ときているので、次にくるのは右。形は左から、五角形→四角形→三角形ときていて、角が1つずつ減っているので、次にくるのは丸となります。
◎線・・・法則としては、まず①45度時計回りに回転。次に②90度時計回りの方向に線が1本増える です。問題の場合、一番左の図形の“/”をまず①45度時計回りに回転すると“ー”となります。次に②90度時計回りの方向(下)に線が1本増えるので“I ̄”みたいな感じになります。同様に次も、その次も考えると、最後は“+”のようになります。
以上の法則と合うのは、(D)だけですね。
実は「黒い図形」、「白い図形」、「線」のうち、どれか一つに注目すれば選択肢は一つにしぼれました。
(2)は(1)ほど複雑ではありませんでした。
ポイントは「交点の数」、つまり「線と線が交わっているところがいくつあるか」です。
交点の数は左から 0→1→2→3ときていて、"?"には交点が4つの図形が入るので、正解は(A)となります。
(3)は(1)、(2)とはちょっとちがう感じですが、矢印の右側の数字は、矢印の左側にある数字の「線でかこまれた部分の数」の和をあらわしていました。
たとえば、「8+7」の場合、「8」という数字そのものをみてみると、線でかこまれている部分は2つあり、「7」には線でかこまれたところはありません。よって、「8+7」は「2+0」と見ることができ、矢印の右側には「2」がきます。
同様に考えると、「9+0」は「1+1」となるので、正解は(C)となります。
いかがでしたか?
こういう問題は言葉で説明するのがなかなかむずかしいので
(特に図形の問題は)解説を見てもよくわからないという方もいるかもしれませんが
こんなもんなんだなと思ってください(^_^)a
この問題はあくまで「IQテスト風」なので
正確に自分のIQが知りたいという方は医療機関等で検査してみることをおすすめします。
(ちなみにメンサの入会テストでは、合否の結果しかわからず、自分のIQがいくつなのかまではわかりません)
最後に
今回はギフテッドについてでした。
かくいうわたしも、実はおよそ1年半前にメンサの入会テストを受験し合格したので、一応ギフテッドに分類されるのか・・・?
とはいっても、何か特別秀でた才能があるとも思えません。(実際、上位2%といっても50人に1人、つまりクラスに1人いるレベルなのでそんなにすごいわけではないですし・・・)
メンサの試験は、いろいろな視点で問題を考える力や、物事と物事の間にある共通点や法則を見抜く力が求められてるのかなと試験を受けて感じたので、そういう能力は平均以上なのかもしれませんが・・・
でも、先ほども述べましたが、
IQが高い=めっちゃ頭いい、成績超優秀、なんでもできる超人
というわけではありません。
IQは「頭のよさ」を測る一つの指標になりうるかもしれませんが
もちろんIQだけですべてが決まるわけではありません。
たしかに、IQが高い人は記憶力もよかったりするので
記憶力が試されることが多い学校の試験ではいい点をとることもありますが
学校の成績が悪くてもIQの高い子どももいます。
そういう子どもには、自分の興味のあることをとことん追究させてあげると、そのうち偉業を成し遂げる日がくるかもしれませんね∑(゚Д゚)