散策study

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役に立つかはわからない知識の記録

つらい今、苦しんでいる方へ 〜自分とは何か〜①

こんにちは、とみちゃんです。

もう2021年も終わりますね。

みなさんはどんな一年でしたか?

 

 

さて、今回は雑学でも謎解きでもありません。

 

自分のことをここに書こうと思います。

 

別に、この記事を誰かに読んでもらって、

同情してほしいとか、かまってほしいとか、

そんなつもりはありません。

 

正直、ここに書くのもどうかなと思いました。

 

これを読んでくださる方もそう多くはないだろうし、

この発信によって与える影響なんてほとんどないかもしれません。

 

 

でも、

 

自分の心の整理のため、

 

体験談として記録に残すため、

 

そして、もし自分と同じようなつらさを感じている人がいたら、

少しでも「そう感じているのはあなただけではない」と思ってほしいため、

 

そんなつもりで書こうと思います。

 

 

 

私が大事にしている考え方に

『この世に無駄な経験なんてない』

というものがあります。

 

自分が今回経験したことも、「自分の財産になる」と信じています。

 

あとで読み返してなにかに役立てられるよう、ここに書きます。

 

 

 

かなり長くなるので、何回かにわけて書こうと思いますが、ご了承ください。

 

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私は今社会人3年目なのですが、

2021年11月29日から長期の休みをとっています。

 

 

理由は怪我や身体の病気ではなく、心の問題。

 

 

11月29日にメンタルクリニックへ行ったところ、「抑うつ状態」と診断されました。

 

 

抑うつ状態」というのは、「憂うつだな」とか「気分が落ち込む」といった抑うつ気分が強い状態のことで、

いわゆる「うつ病」の一歩手前みたいな状態です。

 

私が通っているクリニックの先生によると、

うつ病」と診断するためのいろんな指標があるようなのですが、

ストレスに対する私の反応が「うつ病」と診断するほど強くはなかったようです。

 

とはいえ、これまでに経験したことがないような精神的なつらさを感じました。

 

 

今は少しずつ回復してきているので、

書けるうちに当時の状況や心情を記録に残そうと思います。

 

 

 

 

私は2019年4月から、ある病院で事務の仕事をしているのですが、

2021年4月から、職場内での異動によって係が変わり、これまでやったことのないような仕事をやることになりました。

 

仕事内容は、主に予算・決算関係や、患者さんが受診した際に支払わなかったお金の管理などです。

 

 

年度はじめは決算事務が大変でした。

初めての業務でわからないことも多く、引き継ぎを受けたもののなんのことだか理解できない。

 

それでもなんとかがむしゃらにやって、月何十時間も時間外勤務をしながら決算を終えました。

 

 

少し落ち着いてきたかなと思ったら、今度は予算事務。

これもまた何が何だかよくわからない。

 

 

初めての業務は何がつらいかというと、おそらく

・業務の全体像がつかめない

・具体的に何から手をつけたらいいかわからない

・どこに気をつけて作業したらいいかわからない

といったことが挙げれらるのではないかと思います。

 

 

私が現在いる係は、4月にメンバーが大幅にリニューアルし、自分の仕事のことを気軽に聞ける人がいませんでした。

 

私の前任者は別の場所に異動したので、何度か電話で聞いたりもしました。

 

 

ところが、私は昔から電話が苦手。

 

 

気を使わない友人や家族ならまだ大丈夫なのですが、

業務における電話や顔も知らない相手からの電話には苦手意識を持っています。

 

電話は伝わるものが声しかありませんから、当然こちらの身振り手振りや表情は相手に伝わりません。

 

それは相手も同じで、初めての業務について電話で聞くのは私にとっては難易度が高く、

相手が何を言っているのか理解できないこともよくありました。

 

それに、これは業務中に多いのですが、

私が相手の声から過度に心理状態を察しやすいのか、「電話の相手、今不機嫌そうだな」などと感じると、そこからちょっとパニックになって、

結局自分が聞きたかったことが聞けなかったり、電話の後、相手が何を言っていたのか忘れたり。

 

そんなこんなで、なんとなくわかったようなわからないような感じで業務を進めていきました。

 

 

わからないところが出てきたときに、気軽に聞ける人が近くにいればよかったのでしょうが、

私にはいませんでした。

 

 

どうすれば答えが出せるか、

なんの資料やデータが参考になるのか、

ここを見たらいいのか? いや違う。じゃあこっちか? これも違うっぽい。

みたいに、わからないところがあればそうやって自分だけで抱え込んで考えていました。

 

だから時間もかかりました。

 

期日に間に合わないことも多々ありました。

 

その度に、私の係のリーダーである係長から

「期日があるならそこから逆算してスケジュールを組め」

と言われました。

 

確かに、そのとおりだ。

 

 

もう一つ、係長からよく言われていたことがあります。

 

あるとき、わからないことがあり、

「どうしたらいいでしょうか」

と係長に聞いたことがありました。

 

その際に、

「どうしたらいいかではなく、自分はこう思いますがそれでいいでしょうかと聞け」

と言われました。

 

確かに、そのとおりだ。

 

そうしないと自分の成長にはつながらない。

 

 

期日のことといい、質問の仕方といい、

言われていることは正しいことだと自分でも思う。

 

 

しかし、なかなかその係長の指示や期待には応えることができませんでした。

 

なぜなら、周りに気軽に仕事の進め方で相談できる人がおらず、一人で抱え込んでいたから。

 

係長が言っていることが正しいと思っていたからこそ、

それができない自分が悪いんだと思って、なおさら周りの人には相談できなかったのです。

 

また、自分のプライドが高いせいか、

「わからない」とか「できません」

とまわりに言うのが苦手だったことも要因かもしれません。

 

 

質問の仕方で注意されたことについても、

「自分はこうしたい」とか「自分はこう思う」

というのがなかなか思い浮かばず、かなり悩みました。

 

多分、今の自分の仕事に対する興味や、「やってやるぞ」といった意気込みがなかったからだと思います。

 

 

たとえ「こうしたらいいかな」と自分の考えが思い浮かんでも、それを係長に相談することをためらうことが多かったです。

 

 

係長は普段から声がかなり大きい人で、

私は毎日のように注意を受け、係長に対して萎縮してしまっていたのだと思います。

 

今思えば、私が精神的に落ち込んだ直接の原因は、係長から大声で注意を受けたことで萎縮したり恐怖心を抱いていたことにより、人間関係をうまく構築できていなかったことだと思います。

(ちなみに、その係長は机の引き出しの開け閉めなど、ひとつひとつの動作の音も大きく、それもいやでした)

 

 

こんなこと思い浮かんだけど、ほんとにこれでいいのかな。

 

これはもう係長に聞くしかないことだけど、聞いたらまた何か言われるのかな。

 

これ聞いたら多分こんなこと言われるな。そしたらなんて答えようか。答えられるようにあれも調べておこう。

 

係長機嫌悪いかな。今相談しに行くのはやめておこう。

 

 

そんなことを考えていると、あっという間に時間が過ぎ、

結局係長への相談がギリギリになったり、期日を過ぎてしまったり……。

 

 

期日を忘れているわけでもないし、ギリギリになればまた怒られるのもわかっている。

 

 

頭ではわかっているものの、上のような思考が頭の中で循環したり、

ほかにやることが溜まっていって、そっちを片付けたりしていると

結局同じことでまた怒られる。

 

 

そんな繰り返しでした。

 

 

溜まっていく仕事、減らない残業時間。

ひとつ作業を終えればまた宿題が返ってくる。

 

 

どうして自分はこんなにうまくできないんだろう。

仕事の帰り道、幾度となく頭をよぎりました。

 

 

 

11月26日(金)、普段であれば、金曜日は次の日が休みだから多少気持ちが楽になることが多かったのですが、

この日の帰り道は違いました。

寒い夜の帰り道、自分の目からは涙が出ていました。

 

 

その週末も、何をしても仕事のことが頭をよぎり、

「あぁ、月曜日が近づいてくる」

と30分に1回くらい仕事のことを考えてしまい、

せっかくの土日にもかかわらず、気持ちが休まりませんでした。

 

 

これはもうやばいかもしれない。

 

 

それまでにも朝、家を出る時に「いやだなぁ」と思うことがありましたが、

週末ずっとこれほどの危機感を抱いたのは初めてでした。

 

 

 

ようやく私は決心して、11月29日(月)の朝、

自分の所属する課の課長に一対一で話したいことがあると伝えました。

 

 

(次回に続く)