つらい今、苦しんでいる方へ 〜自分とは何か〜②
こんにちは、とみちゃんです。
今回は、前回に引き続き、ここ最近の自分の体験記です。
(長くなるので何回かにわけて書いています)
この続きです。↓
ようやく私は決心して、11月29日(月)の朝、
自分の所属する課の課長に一対一で話したいことがあると伝えました。
別室に移動し、私はこれまで感じていた気持ちを打ち明けました。
椅子に座った後、第一声「もうつらいです」と私が課長に言うと、
その瞬間、私の目からは涙が溢れてきました。
その当時やっていた予算事務がもう処理しきれないこと、
係長の指示や期待にうまく応えきれず苦しんでいること、
休みの日も気が休まらなかったこと、
これまで抱えていたつらさをそこで話している間、涙も鼻水も止まりませんでした。
それ以前にも、課長には相談する機会があり、
その際、予算事務が大変だという話はしていましたが、泣いたことはありませんでした。
だから、あのときあれだけ泣いたことに自分自身驚きました。
ほんとに限界が来ていたんだと思うと、あの朝課長に「つらい」と言えてよかったと今では思っています。
課長は私に「今日はもう仕事のことは気にしなくていいからメンタルクリニックに行ってみる?」と勧めてくれ、
メンタルクリニックの電話番号が書かれた紙を私に渡してくれました。
私が「そうします」と言うと、課長は私に一人になる時間をくれました。
1時間半くらい一人になっていただろうか。
一人になると、仕事を放棄したことによる罪悪感やほかの人に迷惑をかけてしまって申し訳ないという気持ちが込み上げ、また涙が出てきました。
しばらく泣いた後は、私の中の何かの糸がぷつんと切れたように、なにもやる気が起きなくなりました。
ただただ天井を眺めたり、窓の外の景色をぼーっと見たり。
本当の「無気力」をそのとき初めて感じました。
窓の外の人たちは普通に歩いている。
コンビニに入る人もいればコンビニから出てくる人もいる。
家に帰ろうとしている人、どこか目的地に向かって車を運転している人もいる。
みんな何かしら目的をもって行動している。
それなのに、自分は……。
自分はこんな状態でも世界は普通にまわり、時間が過ぎていく。
外の世界は、私がつらい思いをしていようが泣いていようが
「そんなこと私たちには関係ないよ」とでも言っているかのようでした。
仕事ってなんだろう。
自分ってなんだろう。
人生とは? 生きるとは?
やるべき仕事が残っているつらさ、
それらを片付けなければという思い、
迷惑をかけられない、
でも、やる気が出ないし仕事が手につかない。
いろんな気持ち、感情が自分の中でぐちゃぐちゃだ。
葛藤が常にある。
ぼーっとした時間をしばらく過ごし、私はようやくメンタルクリニックに電話をし、その日の夕方の予約を取りました。
それから少し、またぼーっとして、課長に帰る旨を伝えて帰宅しました。
午後、メンタルクリニックへバスで向かいました。
メンタルクリニックに行くのは初めてだったので少し緊張しました。
受付で名前を伝えると、問診票を記入するよう言われました。
その後、心拍や血圧を測り、待合室で待っていると、先生から名前を呼ばれました。
先生は私に、ここに来るに至った経緯を簡単でいいので話してくださいと言いました。
私は、病院で事務をしていること、
4月から新しい業務をやるようになって、今抱えている仕事が処理しきれていないこと、
上司から毎日のように注意されてつらいこと、
などを簡単に話しました。
先生は、「あぁ、それはつらいよね」と言い、私に共感してくれました。
話を聞くと、メンタルクリニックを訪れる病院事務の人は結構いるとのこと。
自分だけじゃなかったんだと私は少しホッとしました。
その後、先生は私に二つの選択肢を提案しました。
一つは、今は体や心を休めることに専念すること。
もう一つは、治療をしながら仕事を続けること。
私は、「今はなにもやる気になりません」と言うと、
先生は私の意見を尊重してくれ、抑うつ状態で1ヶ月療養が必要といった内容の診断書を書いてくれました。
「とりあえず1ヶ月休みをとりましょう」と言われたその瞬間、私の心が少しだけ軽くなったような気がしました。
私は薬局で、不安を和らげる薬と意欲を上げる薬をもらって帰りました。
帰りのバスの中、いつもはスマホをいじったりするが、そんな気力もありませんでした。
薄暗い窓の外を眺め、これからどうなるんだろうとただぼーっとしていたのです。
バスから降り、自宅までの帰り道、ふと空を見上げました。
すると、私の目からは涙が出ていました。
綺麗な星空を見て、きっと何かが私の心を動かしたのでしょう。
家に帰ってテレビをつけてみるもののおもしろくありません。
ここ数日はバラエティ番組を見ていても笑うことが少なくなりました。
こんなことがいつまで続くのだろうか?
今思えば、11月26日〜29日の間が、
これまでの人生で最も心がどん底に落ちていたのだと思います。
(次回に続く)